渡邉文彦著
エスニシティでニュースをよむ

目次

はじめにーなぜエスニシティか
  ニュースの要素エスニシティ/「九・一一」以後の混迷ぶり/ヨーロッパの中の分裂と統合/「文明の衝突」ではないのか

第1章 イスラム社会と原理主義

  「イスラム」に立ち返る運動/スンニ派とシーア派/第三次中東戦争後に台頭/イスラム・コンプレックスの始まり/EUから異質扱いのトルコ/強固なイスラム共同体/過激思想へエスカレート/原理主義集団の国際展開

第2章 イスラム文明と西欧文明
 
 イラン・イスラム革命の衝撃/アタ・チュルクが世俗化実現/石油資源が社会格差生む/女性隔離の慣行打破/苦難の原理主義政党/「イスラムの敵はアメリカ」/宗教色の薄かった国にも/相容れない世界観、倫理観

第3章 パレスチナ・アフガン・イラク

  世界最古、最長の民族紛争/パレスチナの主はどちら?/シオニズム対パレスチナ民族主義/暴力の応酬だけつづく/四民族牽制し合うアフガン/タリバーン残党がゲリラ戦/部族の対応に悩む自衛隊/宗派、民族による連邦制か

第4章 「ユーゴスラビア」の消滅

  ルーツは同じ南スラブ人/宗教が民族の運命決める/南スラブ民族の統一運動/不安定な「第一のユーゴ」/ナチスの民族分断政策/チトーの「第二のユーゴ」/独立宣言から内線へ
 
第5章 ボスニア紛争・コソボ紛争

  ボスニアの後追い独立/欧米の対応にも責任/民族和解積み残す/他民族排除やまず /独立めざすアルバニア系/空爆で民族浄化が逆転/不満積もり爆発の恐れ

第6章 ”ヨーロッパ合衆国”の道
  イラク戦争で挫折味わう/中・東欧の一〇が国加える/加盟国間に不協和音も/ボーダレス時代の到来/EUの原点は「仏独不戦」/統一通貨ユーロの導入/政治統合で”地殻変動”/「三・一一」が再結束効果を
 
第7章 ヨーロッパのなかの”垣根”
  「古いヨーロッパ」の知恵/各国で右翼政党が台頭/民族意識に訴える右翼/国籍の取 得が困難になる/イスラムとの摩擦が表面化/現代のイスラム・コンプレックス/ムスリムとの垣根は残る
 
第8章 多民族国家アメリカ
  五〇年先は非白人国家に/人種問題抜きに理解できぬ/カラー・コンシャス時代へ/差別禁止は軍隊先行/北へ広がる「ジム・クロウ」/「ウィー・アー・ザ・セーム」/「結果の平等」を導入/幅利かす「クォータ」/過去の人種差別の償い/最高裁判決にも変化

第9章 アフリカ系・ヒスパニック・ユダヤ系
  アフリカ系社会の階層分化/クォータが人種のミゾ深める/二つの言語と文化/頑なに固有の文化を守る/不法移民に住民キレる/痛しかゆしの”移民の国”/米国のダブル・スタンダード/中東政策を左右するユダヤ系

第10章 東南アジアの華人社会
  中国で「孔子崇拝」/アキノ大統領のルーツ探し/完全同化や無国籍組も/「幇」が華人の力支える/団結と組織力で財閥形成/経済ナショナリズムに直面/社会主義中国の誕生/母国の経済発展に投資/華人ネットワークの光と影

第11章 ベトナムとカンボジア
  被害者意識から暴発/「臥薪嘗胆」の越王とも縁?/中国、インド両文明の十字路/タイ、ベトナムが東西から浸食/植民地政策に「民族」を利用/「動」と「静」ふたつの仏教国/「ベトコン」と「赤いクメール」/民族憎悪あおるボル・ポト政権/ベトナム軍のカンボジア侵攻/フン・セン、ラナリットの対立/シアヌーク国王の後継者は? 

あとがき
参考文献


高菅出版HPへ